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【2026年版】G検定・DS検定・統計検定 ― AI・データ系資格を徹底比較

2026年5月15日
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AI・データ活用の重要性が増す中、「G検定」「DS検定」「統計検定」といったAI・データ系の資格が注目を集めています。しかし「どれを受けるべきか」「IPAの情報処理技術者試験とどう違うのか」がわかりにくいのも事実です。この記事では、3つの資格を具体的に比較し、自分に合った資格を選べるようにします。

3資格の早見比較

G検定(ジェネラリスト検定)

  • 主催: 日本ディープラーニング協会(JDLA)
  • 対象: AIを事業に活かすビジネスパーソン
  • 試験形式: オンライン / 多肢選択 / 120分 / 約200問
  • 受験料: 一般13,200円(税込)
  • 合格率の目安: 約60〜70%
  • 実施頻度: 年6回程度
  • 特徴: ディープラーニングの基礎知識と事業活用を幅広く問う

DS検定(データサイエンティスト検定 リテラシーレベル)

  • 主催: データサイエンティスト協会
  • 対象: データサイエンスの基礎を身につけたい人
  • 試験形式: オンライン / 多肢選択 / 90分 / 80問程度
  • 受験料: 一般11,000円(税込)
  • 合格率の目安: 約50〜60%
  • 実施頻度: 年2回程度
  • 特徴: データサイエンス・データエンジニアリング・ビジネス力の3領域

統計検定(2級)

  • 主催: 日本統計学会(統計質保証推進協会)
  • 対象: 統計学の理論を体系的に学びたい人
  • 試験形式: CBT / 多肢選択 / 90分 / 35問程度
  • 受験料: 一般7,000円(税込)
  • 合格率の目安: 約35〜45%
  • 実施頻度: 通年CBT
  • 特徴: 数理統計学の理論を正確に問う。計算問題が多い

それぞれどんな試験か

G検定 ― AI活用のビジネスリーダー向け

G検定はJDLA(日本ディープラーニング協会)が実施する検定で、ディープラーニングを事業に活かすための知識を問います。エンジニアではなく、AIプロジェクトを推進するビジネスパーソンが主な対象です。

出題範囲

  • 人工知能の歴史と概要
  • 機械学習の基礎(教師あり・なし・強化学習)
  • ディープラーニングの理論と手法(CNN、RNN、Transformerなど)
  • 社会実装と法律・倫理(AI倫理、著作権、個人情報保護)
  • 生成AI(LLM、プロンプトエンジニアリング、ハルシネーション)

特徴

  • 200問を120分で解くため、1問あたり約36秒と非常にスピーディ
  • 自宅受験が可能(オンライン試験)
  • 参考書やWebの参照は禁止されていないが、時間的に調べている余裕はほぼない
  • 生成AIの登場を受けてシラバスが大幅改訂され、LLMやプロンプトエンジニアリングが追加された

向いている人

  • AI関連のプロジェクトに関わるビジネスパーソン
  • AIの基礎知識を体系的に身につけたいマネージャー
  • DX推進の担当者

DS検定 ― データ活用の基礎力を証明

DS検定はデータサイエンティスト協会が実施する検定で、データサイエンティストに求められる基礎力を問います。「リテラシーレベル」と名がつく通り、データサイエンスの入門者向けです。

出題範囲(3領域)

  • データサイエンス力 — 統計学、機械学習、数理最適化、時系列分析
  • データエンジニアリング力 — データベース、SQL、プログラミング、データ処理基盤
  • ビジネス力 — ビジネスにおけるデータ活用、KPI設計、データ倫理

特徴

  • 3領域からバランスよく出題され、各領域にも足切りがある
  • IPAの情報処理技術者試験とは異なる軸で「データ活用力」を認定する
  • 数学的な計算問題は一部含まれるが、統計検定ほど理論的ではない

向いている人

  • データ分析に興味があるが、何から始めればいいかわからない人
  • データサイエンティストを目指すキャリアの第一歩として
  • 情報処理技術者試験とは別軸でデータスキルを証明したい人

統計検定 ― 数理統計の理論を深く問う

統計検定は日本統計学会が認定する検定で、統計学の理論的な理解を問います。4級(入門)から1級(専門)までレベルが分かれており、2級が大学の教養レベル(基礎統計学)に相当します。

出題範囲(2級)

  • 1変数・2変数データの記述統計
  • 確率分布(正規分布、二項分布、ポアソン分布など)
  • 推定と検定(区間推定、仮説検定、t検定、カイ二乗検定)
  • 回帰分析
  • 実験計画法

特徴

  • 数学的な計算問題が中心。公式の暗記と計算力が求められる
  • CBT方式で通年受験可能
  • G検定やDS検定と比べて「理論寄り」
  • 統計検定準1級以上はデータサイエンティストの上位スキルとして評価される

向いている人

  • 統計学の理論を正確に身につけたい人
  • データ分析の数学的な基盤を固めたい人
  • 大学の統計学の授業の延長として受験したい学生

3資格を軸別に比較

求められる数学力

  • G検定: 低。概念の理解が中心で、計算問題はほぼない
  • DS検定: 中。基本的な統計量の計算や確率の問題が一部出る
  • 統計検定2級: 高。確率分布、推定・検定の計算問題が中心

数学が苦手な方はG検定から始めるのが最もハードルが低いです。

AI・ディープラーニングの比重

  • G検定: 非常に高い。ディープラーニングの手法(CNN、RNN、Transformer、生成AI)が中心テーマ
  • DS検定: 中程度。機械学習は出題されるが、ディープラーニングの詳細は少ない
  • 統計検定2級: ほぼなし。古典的な統計学が対象で、AIの出題はない

AI・生成AIの知識を重視するならG検定が最適です。

ビジネス活用の比重

  • G検定: 高い。AI倫理、社会実装、事業活用が大きなウェイト
  • DS検定: 高い。ビジネス力が3領域の1つとして独立
  • 統計検定2級: 低い。理論的な統計学に特化

就職・転職での評価

3資格とも民間資格ですが、IT・データ関連の求人では以下のように評価される傾向があります。

  • G検定: AI関連の企画・営業・マネジメント職で評価される。「AIの基礎知識がある」ことの証明として広く認知
  • DS検定: データ分析職の入門レベルとして評価される。まだ認知度は発展途上
  • 統計検定: 2級以上はデータ分析職で広く評価される。特に準1級・1級は高い専門性の証明

IPA情報処理技術者試験との関係

IPA(情報処理推進機構)の情報処理技術者試験は「国家試験」であり、G検定・DS検定・統計検定は「民間検定」です。認定の性質が異なるため、両方を取得することで相互に補完できます。

ITパスポート × G検定

ITパスポートはIT全般の基礎知識、G検定はAI・ディープラーニングに特化した知識を問います。ITパスポートでAI分野を学んだ方がG検定に進むと、AIの知識をさらに深められます。両試験で共通する用語も多く(機械学習、ディープラーニング、教師あり/なし学習など)、学習の相乗効果があります。

基本情報技術者 × DS検定

基本情報技術者はIT全般のエンジニアリング知識、DS検定はデータ活用に特化した知識を問います。基本情報のデータベース・プログラミング知識は、DS検定のデータエンジニアリング領域と重複する部分があります。

応用情報技術者 × 統計検定

応用情報技術者の午前問題には確率・統計の問題が含まれますが、統計検定ほど深い理論は問われません。統計検定2級は応用情報の確率・統計分野の補強になります。

2027年度〜 データマネジメント試験の新設

IPA(経済産業省)は2027年度以降、情報処理技術者試験にデータマネジメント区分の新設を検討しています。これが実現すれば、国家試験としてデータ活用スキルを認定する枠組みが整います。現時点ではG検定・DS検定・統計検定が民間検定として主要な選択肢です。


おすすめの受験順序

AIビジネスに関わりたい方

ITパスポート → G検定 → E資格(エンジニア向け)

まずITパスポートでIT全般の基礎を固め、G検定でAIの知識を深めます。技術的にさらに踏み込みたい場合はJDLAのE資格(エンジニア検定)に進めます。

データ分析職を目指す方

ITパスポート → 統計検定2級 → DS検定 → 基本情報技術者

統計の基礎を固めてからDS検定でデータ活用の幅を広げ、基本情報で技術力を補完するルートです。

まずは1つ取りたい方

G検定がおすすめです。合格率が高く(約60〜70%)、自宅受験が可能で、AIの基礎知識を体系的に学べます。ITパスポートをすでに持っている方は、AI分野の知識の延長として取り組みやすいでしょう。


おわりに

AI・データ系の資格は「国家試験ではない」という理由で軽視されがちですが、企業のDX推進やAI活用が進む中、その評価は年々高まっています。

情報処理技術者試験と組み合わせて取得することで、「IT全般の知識+AI・データの専門性」という強力なスキルセットを証明できます。自分のキャリアに合った資格を選び、学習を始めましょう。


この記事は資格試験の学習支援を目的として作成しています。各試験の最新情報は主催団体の公式サイトをご確認ください。