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【令和8年度】情報セキュリティマネジメント試験・基本情報技術者試験のCBT公開問題を徹底解説 ― 実際に何が出た? 出題テーマと対策のコツ

2026年7月15日
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2026年7月1日、IPA(情報処理推進機構)が情報セキュリティマネジメント試験(SG)と基本情報技術者試験(FE)の令和8年度公開問題を掲載しました。CBT方式で実際に出題される形式のサンプルが確認できる貴重な資料です。本記事では、公開された設問のテーマにまで踏み込んで中身を分析し、CBT本番に向けた対策のポイントを整理します。

公開問題とは? どこで、何問見られる?

公開問題は、CBT方式の実際の出題イメージを受験者が確認できるよう、IPAが本試験の一部を抜粋して公開しているものです。今回公開されたのは以下の内容です。

試験・科目実際の問題数公開数選択方法
情報セキュリティマネジメント(SG) 科目A・B60問15問全問必須
基本情報技術者(FE) 科目A60問20問全問必須
基本情報技術者(FE) 科目B20問6問全問必須

いずれも問題冊子と解答例がPDFで提供されています。「一部の抜粋」ではありますが、出題分野の広がりと難易度感をつかむのに最適です。


SG 公開問題の中身(全15問)

SGの公開問題は問1〜問12が科目A(知識を問う多肢選択)、問13〜問15が科目B(長文の事例問題)という構成でした。

科目A(問1〜問12)― セキュリティを軸に幅広く

  • 問1 残留リスク(リスクマネジメント)
  • 問2 CSIRTマテリアル(JPCERTコーディネーションセンター)
  • 問3 DMZ
  • 問4 チャレンジレスポンス認証方式
  • 問5 ホワイトボックステスト(脆弱性の検出)
  • 問6 セキュアOS(アクセス制御と管理者権限管理)
  • 問7 刑法「電子計算機損壊等業務妨害」
  • 問8 システム監査のフォローアップ
  • 問9 サービスマネジメントのサービスレベル目標
  • 問10 IPアドレスとサブネットマスクからネットワークアドレスを求める計算
  • 問11 ビッグデータの収集〜活用フロー(データ分析)
  • 問12 期待費用が最も低い受入検査案を選ぶ計算問題

セキュリティが中心ですが、法務(問7)・システム監査(問8)・サービスマネジメント(問9)・ネットワーク計算(問10)・データ活用(問11)・期待値計算(問12)まで、SGの科目Aが「セキュリティ+IT基礎教養」を広くカバーしていることがよく分かります。

科目B(問13〜問15)― 現場を想定した事例読解

  • 問13 オフィスビルの物理的セキュリティ(フラッパーゲート、ゲスト入館証の悪用への対策)
  • 問14 バックアップ運用とBCP(RPO/RTO、増分バックアップ、JIS Q 27001:2023 への移行)
  • 問15 文書管理ルール(機密区分のラベリングと廃棄)

いずれも、企業の具体的な状況を長文で読み、ルールや対策として適切なものを選ぶ実務型の設問です。用語を覚えるだけでなく、「この状況ではどう判断すべきか」を問われます。


FE科目A 公開問題の中身(全20問)

FE科目Aは、テクノロジからマネジメント・ストラテジまで、IT全分野の基礎をまんべんなく問う構成でした。

  • テクノロジ系:問1 遷移確率(情報理論)、問2 クイックソート、問3 GPU、問4 PaaS、問5 仮想記憶(スラッシング)、問6 論理回路、問7 SQLの制約違反、問8 無線LAN(電波衝突=CSMA/CA)
  • セキュリティ系:問9 2要素認証、問10 CSIRT
  • マネジメント系:問11 品質特性(保守性)、問12 バーンダウンチャート、問13 クリティカルパス、問14 データセンタ運用、問15 システム監査
  • ストラテジ系:問16 オムニチャネル、問17 リテンション率、問18 AIの事例、問19 ブレーンストーミング、問20 業務フロー図

論理回路や回路記号の表記ルールも冒頭に掲載されており、知識の定義を正確に理解しているかが問われる作りです。1問1テーマなので、用語の意味をあいまいにせず押さえておくことが得点に直結します。


FE科目B 公開問題の中身(全6問)

FE科目Bは、擬似言語によるプログラム読解が中心で、最後にセキュリティが1問という構成でした。現行の「アルゴリズム+情報セキュリティ」の枠組みが引き継がれています。

  • 問1 配列の末尾要素を先頭へ移動するプログラム(穴埋め)
  • 問2 8ビット値の補数を求める関数 complement(2の補数)
  • 問3 配列を扱う関数 func1/func2(領域外参照をしない設計)
  • 問4 単方向リスト(dataList/pointerList)をたどる関数 orderList
  • 問5 色名をOne-Hot表現に変換する関数 oneHotEncoding
  • 問6 クラウドサービスのログ管理ルール(情報セキュリティの事例)

問1〜問5は擬似言語のトレース力が勝負です。冒頭に擬似言語の記述形式(if/while/for、代入、関数呼び出しなど)がまとめられているので、記法に慣れておくことが前提になります。問6は科目Aのセキュリティ知識を、事例の中で運用ルールとして判断させる問題です。


公開問題から読み取れる対策のポイント

SG ― 「広く正確な用語理解」+「事例の判断力」

科目Aはセキュリティを中心に、法務・監査・サービスマネジメント・ネットワーク計算まで幅広く出ます。まずは用語の定義を正確に押さえること。そのうえで、科目Bの長文事例に備えて「この状況ならどの対策が適切か」を考える練習が有効です。

FE科目A ― 「1テーマ1用語」を取りこぼさない

出題は全分野に散らばります。クイックソート・GPU・PaaS・スラッシング・CSMA/CAなど、用語の意味を即答できる状態を作るのが最短ルート。あいまいな用語をゼロにしていく地道な積み上げが効きます。

FE科目B ― 擬似言語のトレースに慣れる

配列・補数・単方向リスト・One-Hot表現など、基本的なデータ構造とアルゴリズムが題材です。擬似言語の記法に慣れ、変数の中身を1行ずつ追う「トレース」を習慣にしましょう。セキュリティ1問分の対策も忘れずに。


出てきた用語は「IT用語帳」で復習しよう

今回の公開問題に登場した DMZ・CSIRT・チャレンジレスポンス認証・残留リスク・RPO/RTO・クイックソート・GPU・PaaS・スラッシング・CSMA/CA・One-Hot表現 といった用語は、いずれもIT用語帳に収録されています。

公開問題を解いて「意味があいまいだった用語」をピックアップし、フラッシュカードで反復すれば、知識の穴を効率よくふさげます。SG・FEはもちろん、応用情報や高度試験の用語まで横断的に学べるので、ステップアップにも活用してください。


出典


おわりに

令和8年度の公開問題は、SG・FEの「今の出題イメージ」をつかむのに最適な教材です。まずは一度解いてみて、分からなかった用語を洗い出すところから始めましょう。用語の意味が「わかる」状態になれば、選択肢を絞る精度が一気に上がります。IT用語帳で用語の土台を固めて、CBT本番に臨みましょう。

この記事は2026年7月時点の情報に基づいています。最新の公開問題や試験情報はIPA(情報処理推進機構)公式サイトをご確認ください。